第9回　かくみず落語会　〜秋刀魚が鯛になりました〜

４月２３日　日曜日に、立川こはるさんをお迎えして、
おかげさまで9回目となる、かくみず落語会を開催いたしました。
当日は中央線の人身事故により列車が遅延するというハプニングを乗り越え、なんとか時間通りに開演。
風呂敷・粗忽長屋・三方一両損と、たっぷり三席、堪能させていただきました。

私は、脇から拝見していたのですが、口調・声色・仕草
どれをとっても素晴らしかったです。

粗忽長屋の掛け合いも、もちろんですが
特に、三席目の「三方一両損」での言い立てが絶品。
１日経っても、余韻が残っています。

こはるさんには、2016年の第一回目からお越しいただき今回が4回目の登場。
５月５日からは、立川流発の女流真打に昇進される、二つ目最後のこはるさんの全てが詰まったと言っても過言ではない高座でした。
今回、お越しになったお客様は、本当に素晴らしい高座が見られたのではないでしょうか。

初回のかくみず落語会では、「目黒のさんま」で秋刀魚を食べていた二つ目さんが
真打昇進を前に「三方一両損」で、尾頭付の鯛を食べていた・・・

単なるこじ付けかもしれないですが、落語にも、一人の噺家さんの成長にも感動した１日でした。

新真打　立川小春志さんのご活躍を、心からお祈りしております。